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福間健二のページ

  • 『パラダイス・ロスト』クランクアップまで 04

    7月3日はダンサー室野井洋子さんの命日。流れた北海道の企画に、『急にたどりついてしまう』『わたしたちの夏』につづいて三度目の出演をお願いするはずだった。その思いを貫こうと『パラロス』では、札幌での公演のヴィデオ映像で出演してもらうことに決めた。パートナーの高橋幾郎さんのドラムとともに、あの世で舞うダンサーとして。

    ホン読み始まる。ヘアメイクの浅野加奈さんも参加してメイクの打ち合わせ。「出演」予定の十勝地方の有機野菜届く。流れた企画「天使の生きる場所」のモデルになった夫婦の作った元気な夏野菜たち。撮影に見合う色どりに感激する。もちろん最高においしい。「平和な小国」の郷津晴彦さん宅に伺って、「小国」の住人と作者の出演に快諾をもらう。ロケハン開始。8月23日のインを決定。猛烈に忙しくなってきた。

    福間作品の大半は国立市周辺で撮影してきた。よくそんなに撮る場所があるねと言われる。長年住んでも知らないところは実はたくさんある。よく知っていても、向きや時間や季節によって未知の場所に変貌する。今回もロケハンで発見多し。それを作品のなかでどう活かすかだ。

    8月12日、吉祥寺美術学院夏の恒例サンデートークイベント。新作『息衝く』公開中の木村文洋監督と福間監督のトーク。二人の作品のトーンはちがっても、どちらも映画を通して生きることと表現することの新しい関係を探っている。パラロス関係者も参加して、終了後は愉しい宴会になった。

    インまであと1週間。ロケハンと衣装合わせが続く。なじみの店「FUKUSUKE」で打ち入り。25人が集まり、気を緩め気を引きしめて、和気あいあいと楽飲・楽食。多忙中の宇野祥平さんも参加。

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