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上映レポート
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2020.7.16京阪神三都上映レポート 2
7月4日土曜日、大雨は上がったものの、降ったりやんだり。傘は手放せません。
今日は、まず大阪九条にあるシネ・ヌーヴォへ。『パラダイス・ロスト』初上映は11時からです。スクリーンチェックさせてもらうのに、余裕をもって京都を出て、地下鉄九条駅に着いたものの、出口をまちがえてうろうろし、約束の時間に遅刻。急ぎ足でアーケードを曲がると支配人の山崎紀子さんが心配して迎えに来てくれていました!無事スクリーンチェックも終えて、11時上映開始。上映中は、初めてのシネ・ヌーヴォの中を見学。ここは古くから映画館があったところで、ヌーヴォさんは4代目。たしかに建物の造りが古く、2階に上がる階段はなんと3つもあります。ちょっと迷路のようにもなっています。2階にある小さなスクリーン「ヌーヴォX」も見せてもらいました。特集上映はここで6月27日から始まっています。今日から一週間は、第1作『急にたどりついてしまう』と第2作『岡山の娘』をパラロスに続けて上映。同じ劇場で1日に福間映画3作も上映してもらえるなんて、前代未聞のことです。
さて上映が終わるころ、豊中市に住んでいる編集の秦岳志さんが駆けつけてくれました。ならばと、舞台挨拶は二人で登壇。秦さんは多くの優れたドキュメンタリー映画の編集で有名ですが、劇映画は福間作品だけで『わたしたちの夏』以降の4作の編集を手がけてくれています。さらには、学生時代に福間映画第1作の『急にたどりついてしまう』にもスチールとして参加していて、福間映画と一番かかわりの深い人です。
「僕の映画はいつもやってみないとわからないことばかりで、撮影のときはアルタードステイツ状態。撮り終えてどうなるかといつも心配だけど、秦くんがいるから大丈夫と思ってしまう」と福間監督。
「なんとかなるでしょう、といつも⋯⋯(笑)。福間さんのつなぎは独特だけど、ラフを出していって、途中どうなるかと思いつつも完成近くなってくると、だいたい脚本どおりになっているんですよ」と秦さんは言います。
4作も編集してもらっている秦さんとは、福間監督もツーカーで話してましたね。
コロナ以降初めて映画館に来たという秦さんは「こんなにたくさんの方が来られてるなんて、びっくりしました」と、監督とともに客席にお礼を言いました。今日は、『セノーテ』の公開を控える小田香監督と、秦さん編集の『愛と法』の戸田ひかる監督も見てくださいました。そしてお昼は、小田監督おすすめ、新聞に記事も書いたという立ち食いそば「大和庵」の肉そばを、みんなで啜りました。いやー、おいしかったです!
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